宮地秀享が持つ世界初の鉄棒最高Ｉ難度『ミヤチ』はどんな新技？プロフィールは？

宮地秀享

体操の宮地秀享（みやち　ひでたか）選手がが2018年４月１日に放送される『ジャンクSPORTS　春の3時間SP』に出演します。
宮地選手はなんと自分の名前が付いた大技、鉄棒最高Ｉ難度「ミヤチ」を持っています。
2020年の東京五輪では、鉄棒で金メダル獲得が期待される若手アスリートの一人です。

そんな宮地秀享選手について調べてみました。

宮地秀享のプロフィール

名前：宮地秀享（みやち　ひでたか）
ニックネーム：みやっち
生年月日：1994年11月12日
年齢：23歳（2018年3月時点）
出身地：愛知県
血液型：O型
所属：茗渓クラブ
得意競技：鉄棒
宝物：みんながくれたお守り
マイブーム・趣味：ボーリング
自分の性格を一言で：精神面が弱い
好きな言葉：まずやってみてから考える
最も影響を受けた人：内村航平選手
出典：http://taisou-nippon.jp/player/hidetaka-miyachi.html

宮地選手は「ならわ体操クラブ」で３歳から体操を始めます。
高校は福井県の強豪・鯖江高校に進学。
その後は筑波大に進みました。
2017年３月の卒業後は筑波大学大学院に進み、現在は体操を研究している大学院生です。
なんと大学院生、現役体操選手でありながら、系列の中高一貫校で非常勤講師も務めています。

左頬に並ぶほくろと、笑った時にできるえくぼがとても可愛らしくて、ダイナミックな演技とのギャップが素敵ですね！

鉄棒最高Ｉ難度の大技「ミヤチ」の誕生

笑顔がとてもかわいい宮内選手ですが、なんと世界で一人しか成功させていない、
鉄棒最高Ｉ難度の【伸身ブレットシュナイダー（伸身コバチ２回ひねり）】を2017年10月の世界選手権で成功させました。

国際体操連盟（ＦＩＧ）は１２月１５日、カナダ・モントリオールで１０月に開催された世界選手権の男子鉄棒の種目別決勝で宮地秀享（茗渓ク）が成功したＩ難度の新技「伸身コバチ２回ひねり」を「ミヤチ」と命名したと発表した。
出典：https://www.nikkansports.com/sports/news/201712150000659.html

新技は五輪や世界選手権などの主要国際大会で、他の選手が成功したことのない新技と認められると、成功した選手の名前が付けられます。

男子では白井健三選手（日体大）が「シライ」と名の付く技を床運動、跳馬で計６つ持っていることで有名ですね。

昔は「精神面が課題」と言っていた宮地選手ですが、新技「ミヤチ」が認められたことで相当な自信につながったことでしょう。
自分の名前が付いた技を持っているなんて最高の栄誉ですね！素晴らしいです。

宮地秀享のすごい技！「ミヤチ」の動画

離れ技の「ミヤチ」は男子では全種目を通じて最高難度の大技です。

体操の技の難度はアルファベットで表すのですが、「A」が一番簡単で、今のところは「I」が一番難しい演技になります。

Ｉ難度はＡから始まる難度ランクで現在の男子の最高位であり、男子の全６種目の中で「ミヤチ」ただひとつだけとなります。
出典：https://news.yahoo.co.jp/byline/yanaiyumiko/20171216-00077497/

内村航平選手も鉄棒を得意とする選手ですが、その内村選手でさえも取り入れていない大技で、
宮地選手は内村航平選手から「あいつやべーな」と言わせる程の選手なのです。

ではどんな技なのか、早速見てみましょう！

素人が見るとあっという間でよく分かりませんが、言葉で説明すると、

体を伸ばしたまま、後方２回宙返りの間に２回ひねる
すでにブレットシュナイザー（ドイツ）の名前がついていますが、これを伸身で行うと「ミヤチ」になります。

宮地選手のこの演技は難度で、I、H、G、E、D、B、C、C、A、Dという構成でした。

「ミヤチ」の後に入れた抱え込みのブレットシュナイダー（Ｈ難度）で落下する痛恨のミスを犯し、13.733点で5位でした…
落下による１点の減点がなければ優勝したティン・スルビッチ（クロアチア）の14.433点を超えていただけに悔しい結果ですが、
「この演技構成で金メダルを狙えることがわかった」と大きな手応えもつかみとっています。

宮地選手は９月２９日の世界選手権の会場練習で、予選の演技を練習したあとにもう一度鉄棒を握り、伸身でコバチ２回ひねりだけを試した。落下したものの、各国関係者や報道陣からは歓声が上がっていた。

宮地選手がブレットシュナイダーに取り組み始めたのは、2016年筑波大学４年生の時だった。
試合で２回試みたが、いずれも落下し失敗におわっていた。

成功するきっかけは、ブレットシュナイダーを卒論で取り上げたことだった。
宮地選手は筑波大学でコーチング学を学んでいて「技術を伝えるために言葉にする作業をしたことで、頭の中が整理された。」という。
４月の大学院進学後に実際に演技構成に加えたところ「２カ月程度で試合に使えるようになった。」と大きく成長し、世界選手権での成功につなげた。